電化でナイトの基本料金が現実的ではない理由  E-08

2020.03.20 Friday

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    JUGEMテーマ:エコライフ

     

    過去記事

    発電所の仕組みと深夜電力活用の素晴らしさ

    電化でナイトはエコな気持ちを利用した電力会社の謀略

     

    今回は、過去記事で書いた、電化でナイトの基本料金設定が現実的ではない理由について書きます。

     

    以前、上手な従量電灯契約について記事を書きました。

    また、発電所の仕組みの記事でも書きましたが、発電所は安定的に運転をするために、使用側の使用電力事情を把握しておく必要があります。

     

    なので、従量電灯契約では、基本料金を10Aから60Aまでのプランを設けて、例えば(夕飯前等の)ピーク時の使用電力が、設定した許容電流プランを超えると強制的に遮断することで、供給側(発電所)への負荷をコントロールしています

     

    なので、使用者はピーク時の自分のライフスタイルに合わせて、基本料金プランを抑えることで月々の電気量を節約することもできます。

     

    基本料金設定とは、合計の電力量で決まるのではなく、瞬間的に何アンペア出せるかで決まります。

    では、ピーク時(夕飯前)の瞬間使用量はどのくらいになるでしょうか。

    夕飯前の時間帯に使いそうなもの(例)

    ・炊飯器  最大約1000w(10A)  ・IH 最大約2500w(25A)  

    ・エアコン 最大約1500w(15A) ・レンジ 最大約1000w(10A)

    ※詳細の定格消費電力は自分の家電機器のラベルや取説にそれぞれ記載されているのでそれを参照ください。

    しかし、これらは常に最大値を消費しているわけではなく、一番働いている時にこの消費電力なのです。

    炊飯器は炊いてる時がたくさん消費していて保温している時はそんなに使っていないし、電子レンジはほとんどが数分しか使わないので、すべての家電機器が同時に最大の消費電力使うということはほぼありません。

     

    ちょっとした気遣いでこれらの消費電力が重ならないようにするのはコントロールできますが、そういう気遣いがまどろっこしい人でも、ほとんどのご家庭の場合、50Aか60Aの設定でブレーカーが落ちることはありません。

    そういうわけで、従量電灯契約も最大値は60Aが最大になっているのでしょう。

     

    さて、電気温水器やエコキュートの定格消費電力を見てみましょう。

    現在、うちで使用している、三菱電機製 370L エコキュート SRT−C37 は、

    単層 200v 最大電流16Aです。

    ただし、約三年ほど使用していますが、私の使い方では大体常時1.5kwで稼働し、冬場等の寒い時期でも最大約2kw(単層200v×10A)以下程度で稼働しています。

    ここで、先ほど出てきたピーク電力の話に戻しましょう。

    発電所の仕組みの記事でも書きましたが、発電所は使用者のピーク時(夕飯前)の消費を抑えて使用率の少ない深夜帯に電気を使ってほしいのです。

    夕飯前は、色々な家電機器を使う必要がありピーク電力は、その足し算になるので瞬間消費電力は大きくなる可能性がありますよね。

     

    でも、深夜帯の寝ている時間帯に色々な家電を同時に使うでしょうか。

    ほぼ、電気温水器やエコキュートの消費電力しか使いません。

    つまり、深夜帯だけで考えればうちの使い方で行けば、3kw(100v換算で30A)の容量で事足りるのです。

    従量電灯契約では、30Aの基本料金は891円です。

    しかし、電化でナイトの基本料金は10kw(100v換算で100A)以下しか選べず1650円です。

     

    電気温水器やエコキュートを設置したとしても瞬間消費電力は約3kwなのに、電化でナイトの基本プランが10kw以下しか選ぶ事しか出来ないという設定は不当すぎるんです。

    私も最初は、だまされて納得してしまっていたのです。

    だって、電気温水器とかエコキュートが使う電気量ってすごいじゃないですか。

    でも、ブレーカーサイズって積算使用電力量じゃなくて瞬間消費電力量だと気づいたんです。

    何度も言っていますが、そもそも深夜電力を使う事情は電力会社の都合であり、使用者が気付かないと思って基本料金を便乗値上げしている電力会社にもっと怒るべきだ!と、私は思うのです。

     

     

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